イミテーション・ゲーム／エニグマと天才数学者の秘密

♡2016年観た映画1作目♡

ジャンル　ノンフィクション
舞台　イギリス・ドイツ
媒体　TSUTAYA店舗

ノンフィクションは大好きなジャンル。本読むより手っ取り早くある出来事や人に関して学べるところが嬉しい。

イミテーション・ゲーム／エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)

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(2015-10-02)
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この映画はイギリスの天才数学者、アラン・チューニングがドイツ軍の暗号を解くというお話（＋伝記）。スパイ映画とか大好きなんだけど、アクションよりじゃなく、アラン・チューニングそのものに焦点を当てたところが個人的には好みだった。どうも研究者とかってアスペルガーすごい多いみたい。あの人口上位2%のIQ集団メンサでもアスペルガーの率はかなり高いらしい。実は私の周りにも、今の時代だったら診断書降りただろうなっていう人が結構いて。でも皆さんそれぞれの分野ですごく活躍している＆いた。時に感情は邪魔になる。私が知ってるアスペルガー（ちっくな人達）は、研究職、毎日死人が出るようなホスピス等での介護士、思春期の障害者が多くいる養護学校の先生、という立場で活躍した人が多い。研究職はある分野に置いてものすごいしつこさ、執念が必要で、また介護士は毎日死人を見てていちいち毎回同情して泣いてなんか居られない。明日は明日死ぬ人がいる、そのケアを淡々とこなさないといけない。そしてあまり公にはされていないけど、思春期の障害を持った人達がたくさんいる養護学校なんかは想像を絶する程大変。特に性に関して、頭は幼いまま、ただ身体がどんどん大人になっていく。AちゃんとB君が脱走して隣の教室でヤッていましたとか、若い女の先生にC君とD君が発情してタックルした上に襲いかかったとか、ぶっちゃけ日常茶飯事だったらしいし。そんなことにいちいち感情や人間関係気にしてられない。守るべきこと、やるべきことを淡々とこなす。自分を傷つけ過ぎずに、こなさないといけない。これがいわゆる一般と思われてる人にはすごく大変なこと。

 

一例を出しただけだけど、アラン・チューニングだって目標達成のために自分を偽りものすごくひどいことを相手にもしたし、ただ達成するためにはその方法しか思いつかなかった。その執念も凄まじい。悪気は一切ない、というか感じられない。

 

何が正しい正しくないは置いといて、そういう才能の活かし方も世の中にはたくさんあるということを改めて感じた映画だった。ある世界だと「変人」「障害者」なんて言われてた人が、ある一国の戦争の勝利を左右する程の偉業を成し遂げる。すご過ぎる。視点を代えるだけで何が良いなんてことはいくらでも変わるってことに、改めて気付かされた映画だった。