エール! - 本と映画の記録

♡2016年観た映画9作目♡

ジャンル　ヒューマン

舞台　フランス郊外、パリ

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アルバトロス (2016-04-28)
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久しぶりのフランス映画。すごく良かった。。自分以外の家族が全員Deaf (聴覚障害者)の主人公ポーラ。いつも外の世界と家族を繋げる役目、手話通訳として家族を支えていた。誰も彼女の声が聞こえないのに、皮肉にも彼女には歌の才能があって。。。ポーラの家族はDeafってだけで、どこにでもいるような愛情たっぷりの仲のいい家族。チーズや肉なんかの農場を家族みんなで経営してる。ポーラの通訳係としての負担は当たり前にきっと重く、いつしか無愛想だったり強く見えたりしてきた。あんまりいい家庭でなかったら、子供はさっさと自立しそうなんだけど、ポーラの家族のように本当に温かい家庭で愛情を感じて育ってたら、自分のやりたいことより家族が心配だったり結局は居心地良かったりでなかなか抜け出せないと思う。でも本当の愛情って子供の人生は子供の人生で尊重して自立させてあげることだと私は思う。自分勝手な独占的な愛じゃなくて。そういう葛藤を描いた作品だった。

私が観たフランス映画だけかもしれないけど、好きな点が3つあって。1つ目はすごく会話が多いところ。この映画も手話が大半だけど、感情込めて一生懸命会話してる。細かい、哲学的。2つ目は自然さ。それぞれの演技が自然で「大げさじゃない」気がする。沈黙も自然、会話や表情も自然。ハリウッド映画みたいな大袈裟な演技やリアクションがない。だから本当に近くの誰かの日常を、ふらっとのぞいているような気持ちにさせられる。3つ目は好きなところというか、セクシャルな会話を「普通にする」ところが面白い。子供や家族関係なくというか、それは別に恥ずかしいことではないといったスタンス。

出てくる歌も最高だった。。早速Youtubeで調べてみた。サウンドトラック買いたいなぁー！