とにかくウツなOLの、人生を変える1か月

♡2016年読んだ本12冊目♡
ジャンル　小説

とにかくウツなOLの、人生を変える1か月

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はあちゅう
KADOKAWA/角川書店 (2016-04-30)
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元々ブログやTwitterで追ってる有名ブロガー＆作家のはあちゅうの新刊。Twitterにも書いたけど、はあちゅうは「元気になる本」を書きたいんだなって改めておもった。読者が求めてるもの、そのまんまで素晴らしいし彼女の強みがすごく活かされていると思った。

 

最近は文章のリサイクルも多いみたいで、読んだことある内容だったら正直嫌だなぁと思ってた。でもこの本は書き下ろしで、ずっと夢だった初の小説ということで、普段彼女の文章なり考え方ですごくやる気になれたり、いい影響をたくさん受けてるので、夢を応援するつもりで買ったのが正直なところ。

 

しかーし・・・これは、、、はあちゅうブランドなしでも、良い本だった。。著者名伏せて、友達に読んでって言われて読んでも、良い本だったよって言える。

 

雰囲気がすごく「夢をかなえるゾウ」に似てる。参考にしたのかなぁ。自己啓発の要素も含めた、主人公の奈緒が少しずつ少しずつ成長していくお話。きっとはあちゅうも含めだけど、奈緒みたいな20-30代の女性すごく多い気がする。ある程度の豊かさというか、家だったり仕事、家族といったインフラがあるんだけど、劇的な人生じゃない。発展途上国なんかに比べたら平和過ぎるくらい平和なんだけど、きっと多くの先進国がこのような状態に今後も陥っていくのではないかと思う。大きく飛躍もできなければ、落ちることもない。でもなんだかふつふつとしてしまう、そんな心境。

 

素敵な言葉もたくさん散りばめられていたし、特に伝えたいメッセージには太文字で表記されていたので、きっと後から読み返す時にも役立ちそう。自分が主人公だと思って、ワークシート風におさらいするのもよし。自己啓発においては、私の解釈ではこんな感じの概要かなぁと思う。

 

自分の今の状態の受け入れ

↓

感情を省いて悩みの明確化（本当にこれがあったら幸せ？の問い。意外に漠然としてて真剣に欲しいものについて問うたことのない人の方が多いのでは。あとは誰の問題か。自分ができる範囲、その他他人の問題を切り分ける）

↓

現状や行動も自分の責任という意識

↓

悩みは一生のつきものでもそれでも幸せでいるという自分をつくる決意

 

なんとなーくもやーっと落ちることがあっても、お茶を丁寧に入れたり、周りのひょんな笑顔に気付ける自分でいたり、日常を大切にすることもメッセージとしてすごく伝わった。

 

主人公を見守る気持ちもそうだけど、やっぱり人がより良くなる姿を見る＝成長する姿を見るってことは、きっと幸せなことなんじゃないかって今更ながら気付く。そうじゃなきゃサッカー観戦に熱狂的になったり、アイドルの成長を見届けるのが喜びだったりする人ってこんなにいないよね。。きっとはあちゅう読者も、はあちゅうの成長をみてすごく楽しんでるんだと思う。私もその中の1人じゃ。

P.S. メンタル・ジム　実際にあったら活用されそうだなぁ。

P.S.2. 林真理子さんもそうだけど、「一流、二流」「勝ち組、負け組」とかって言葉を使うところは正直好きじゃないなぁ(+_+ ;) でも多くの人が共感を得るような内容なのかもしれないけど・・・。