毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記

♡今年読んだ本25冊目♡
ジャンル　ノンフィクション、事件簿
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毒婦。　木嶋佳苗100日裁判傍聴記

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朝日新聞出版 (2012-10-01)
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怖いものみたさで、読んでみた。著者さえも最後まで「一体この女の魔力って何なんだろう」って結論が出てないような気がした。。木嶋佳苗の人格形成、生い立ちから今に至までの周辺へのインタビュー等も含めて、すごく調査したんだなってのはわかるんだけど、結局落としどころが甘過ぎるし、ここまで死者(4名)、詐欺の被害者(10名程)があからさまになっているにも関わらず、断固として否定していない感がなんだか気持ち悪かった。世論が言うように、「美人じゃないのに」ここまで多数のお金を引き出せるのかという歪んだ前提が未だ著者にも固執しているように思えた。

 

ただ暴力ではないことも事実。睡眠薬で眠らされ練炭で死んで行った被害者達。そして詐欺にあった人達。もっと早い段階で警察に通報する人が出てもよかったのに、彼女の何がここまでの大きな事件へと膨らませていたのだろうか。彼女のプロ級の手料理が、決して完璧ではない容姿が、そして著者も絶賛していたウィスパーボイスがそうさせたのか。予兆はいくらでもあった。彼女は窃盗でも前科があるし（しかも学生の時知り合いの通帳と印鑑を盗んだとか・・）、人を騙して楽にお金を取ることに関してはハードルが低かったのかもしれないが、もっと早く、死人が出ないうちに捕まえて欲しかった。もうサイコパスとしか言いようがない。

 

なんだか不気味なのと、世の中本当に孤独な人って多いんだなと改めて感じたノンフィクションだった。アマゾンレビューによると、彼女に関して綴った本は他にもあるらしいが（もっとダイナミックに描かれているらしい）ちと今は読む気力ないかなぁ・・・(*-* ;) 桑原桑原・・・。