シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~

♡2016年観た映画39作目♡

ジャンル　ヒューマン、料理

媒体 Hulu 

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フランス映画。最近いろんな国の映画観るの好きだなぁ。そして、料理がテーマの映画も好きだぁ！！！食いしん坊だからかな(^o^;)

 

超高級フレンチレストラン大御所シェフのアレクサンドルと、素人シェフだけど天才的な記憶力やセンスを持ったジャッキー。ジャッキーはアレクサンドルのレシピ本を丸暗記したり忠実に再現させることができたり、彼のファンでもあり、また料理の才能を秘めていた。でも首になったりペンキ屋に転職したり、ふらふらしてる時にアレクサンドルの目に留まることになる。アレクサンドルのレストランは老舗有名店だが「最近革新的なものがない」だの世間に言われ始め、オーナー社長ともめ始める。そこで若い二代目社長がヘッドハンティングしてきたのは、分子料理で有名な若手シェフ。乗っ取られると周りも騒ぎ立てるのだが、アレクサンドルは偶然に出会ったジャッキーと手を組むことで、伝統的な味に一工夫が加わり評価を持ちかえしてきた。

 

ジャッキーとアレクサンドルはずっと仕事一筋で、少々家族をないがしろにしてたり、二人共タジタジなんだけど、これまでの働き方や拘りを見直し、プライベートも修復していく。

 

アレクサンドルみたいなずっと第一線でエリートでやってきた人って、ある程度の人だと近づけなくて、逆に違う分野の人やジャッキーのようにど素人じゃないと耳を傾けないのかもね（腕は確かだが経歴としてはそこらへんのダイナーを転々としてる感じのシェフ経験のみ）。そういうのって料理の世界だけじゃなくて、いろんな場所で、特にビジネス何かでも同類や同世代より、いきなり社長と友達になっちゃう新人さんとか、全く立場が違うのでお互いオープンに話せるっていう相乗効果があるのかも。ベテランはベテランで、周りに崇められて、指摘する人や意見を言う人がどんどん減っていくのも試練だよなぁとか思ったり。

 

また、このストーリーのように、技術者 vs 経営者 のバトル話も巷にあふれている。本当は雇われシェフじゃなくて、自分の拘りでお店を持った方がいいのかもしれないけど、ある程度の規模をまわすとなると、お互い得意な分野に注力した方が効率がいい時もある。何とも難しいところだね。そういえば、どっかの病院で医者と経営のプロを両方入れて、医者に医療のみに特化してもらったら病院の業績も評価もものすごく上がったって聞いたことがある。医者は経営の心配しないでいいので、目の前の患者の状態を良くするということだけ、自分の勉強のために時間を費やせる。

 

話は変わって、私自身ミシュラン評価とかって大嫌いで。そもそも人の手で物をブランド化すること自体が嫌で価値がないと思っているし、その周りで踊らされてる人もどうかと思う。もちろん年に1回しかフランス料理を食べたことない人と100回食べてる人は舌の肥え具合は違うかもしれないけど、それでも正直1コース5万円なんて料理はぼったくってると思うし、本来の味や素材の良さは1/10くらいで、あとは場所代なりそういうブランドの付加価値なだけだと思う。

 

その考えがピッカーンと当たったのが、数年前にニュースになったミシュランガイドに載ってるレストランのメニューや素材の偽装表示。どっかのミシュラン三ツ星レストランで、「高級オーガニックオレンジジュース」とうたって1グラス1000円で出してたものが実は隣のコンビニとかで買ってた100円のものだったり、「◯◯牛」とうたったものが実はオージービーフで10倍の値段をつけてたり・・・。それをドヤ顔で食べてた人とかもーやめてよって思うし笑っちゃう。。騙す方も悪いし、ブランドに踊らされて大金払って騙される方もバカ過ぎる。勝手に人間が食べ物を過剰に評価し過ぎなんだと思う。。ある程度の評価システムはあっていいとは思うけど、過剰過ぎるよー。

 

話が物凄くずれたが、とりあえず料理をテーマのした映画は大好きだと再確認できたし、家族との関係なんかもハートフルでとても良い映画だった。みんな評価気にせず自分が美味しいと思ったものを、素直に食べたり表現できる世の中になればいいなぁ。。