ルンルンを買ってお家へ帰ろう 林真理子

♡2017年読んだ本4冊目♡

ジャンル エッセイ

媒体 Kindle 

ルンルンを買っておうちに帰ろう (角川文庫 (6272))

posted with amazlet at 17.02.17

林 真理子
KADOKAWA/角川書店
売り上げランキング: 62,827

Amazon.co.jpで詳細を見る

 

去年から読み始めた林真理子さんのエッセイ。そろそろ10冊近くになるかも！

 

これくらいのタイミングで「そういえば！デビュー作読んでみたい。20代前半に書いた林さんの文章ってどんな感じなんだろう？」って思い立ってすぐにKindleで購入してみた。図書館にもないし、Kindle Unlimitedにもないし、絶版なのか紙の本もなかった、、、1982年に出版されて34年も経った今、その時生まれてなかった人が買って読むって相当すごいことだな、、、

 

結論から言うと、時代背景が強い固有名詞は多いものの、文体、好奇心、野心、がそこまで今と変わってなくて、それはそれで物凄いことだなと感心した。だって25歳でこのデビュー作を書いたとして、今の林さん還暦以上だよ。35年間以上、そういう若さを保てるって普通じゃない。自分が60歳近くになって、林さんと同じように「学び続けたい」「新しいこと知りたい」「まだまだ頑張りたい」と思えるか。林さんの本に出会ってからは、ミーハーって言葉に対する偏見がなくなった。むしろ歳を取るごとに守りに入ってしまう自分、興味の幅が狭まってくる自分はダメだなぁって思った矢先に林さんのエッセイを読み始めて、ミーハーさって時代や変化に対しても素直に反応する良い言葉なんじゃないかって考えに変わった。

 

趣味も仕事も家庭も充実させたいともっと欲張りになっていい。そういったことを毎回気付かせてくれるエネルギーのある人だなぁと改めて感じた。

 

あとはまぁ、人や社会の不平不満もいっぱい書いてあるんだけど、それは愛嬌かな。人が言えない井戸端会議を素直に文字にしてくれるというか。そういうラジオとかもわりかし人気あったりするし。林さんの売りというか良い所って、子供のように感情に浮き沈みがあってそれを隠さず表現する「素直さ」かもなぁ。

 

引き続き読もうっと♪