本と映画の100本ノック

2016年から「年に100本映画と本に触れるぞ」とスタートした謎の1人企画。質x量を目指して。2016年は・・・

はじまりの旅

♡2017年映画6作目♡
ジャンル ヒューマン 
媒体 映画館

現代社会から孤立した森の中で生活する父親ベンとその子供6名の話。

頭が良い人だからこそ、この世の中で起きてることや教育の矛盾に敏感で、独自の道を繰り出そうとするが、時にそれは危険なものになりうる。

「資本主義は間違っている」とか「汚れなき子供が汚される」とか、絶対的に間違いではないけど、修正先が違えば単なるカルト。信念を持つことは素晴らしいことだけど、頑にある考えを「全肯定」「全否定」するのは、危ないことである。

ただこの作品はその「カルト臭」をあまり出さずに、浅く広く、彼らのような存在や考え方を広めていけたと思う。〜〜主義でも何でも良いけど、子供は無条件に受けたい教育を受けるべきだと私は思うし、ある程度の年齢になったら、自分の生き方を模索して決めていけばいい。

ところどころ全く悪気の無い父親に同情するも、怒りがわいて来たけど、かといって今自分がいる世界や考え方にも間違っていることはたくさんある。

私の知りあいでも似たようなケースがあって(アーミッシュみたいな生活を送ったことのある知りあいがいて)、親も親で1mmも悪気がなくてやってるってこともすごくわかる。自分にとって、家族にとってこれが正しいという道を突き進んでいて、誰も家族を傷つけるために、ということでやっていないはず。いろんな宗教や思想も。

だけど、どこに行っても、都会だろうと森だろうと、父親だろうと大統領だろうと、100%正しいことはない。だけど、100%間違っていることもきっとないので、いろんな矛盾に対抗しながらも柔軟に対応すること、そうしながら正しい道を歩むことが大事なんじゃないかな。どんなに信じることがあっても、0.01%くらいは疑う余裕?みたいな空白を持つことが、世の中の変化や新しい考えへの視野を広げる手助けになれるかもしれない。そんなことをもろもろ考えさせられた作品だった。

子供達が自立した考えを持っていたり、他言語を使いこなしていたり、落ち着いて本を読んでいるシーンはとても愛らしかった。

ベンは思想ではなく、そういう教育メソッドを広める職業についてもいいだろうなぁ。今後。なんてね・・・。

 

P.S. 映画館で観るのもいいもんだなぁ☆