英語にあきたら多言語を！～ポリグロットの真実～

♡2016年読んだ本42冊目♡

ジャンルエッセイ、語学

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トニーラズロ
アルク
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ダーリンは外国人シリーズでおなじみ、言語オタクのトニーさんの著書。昔からポリグロット（多言語話者）には興味津々で語学の話は大好きで、この手の本は時々読んでいる。私自身は英語と日本語はほとんど同じ（ビジネスは英語の方がスムーズかも）、中国語も日常会話くらいは話せるんだけど、あとは相方がドイツ語話せるので少し耳が慣れてきたり、ポルトガル語の歌を聴きまくったりでなんとなくいくつか歌が歌えたりって感じかな。中国語はずっとやりたいと言って中途半端に流れてるのだがほっておいているところ。使う所がないしモチベーションがなぁ。。今日系ブラジル人の友達とか増えたのでポルトガル語でもいいかもしれない。ん〜〜〜。

この本を読んで、正真正銘トニーさんが言語おたくってことがわかる。本当にこの人は好奇心で言語を学んでいるし楽しんでいる。習得方法のヒントとしては、Skype等で会話練習する相手を見つけるとか、例えばスペイン語、ポルトガル語、フランス語と同じ起原（ラテン語）があるものは並列して学びやすいってところかもしれない。言葉を通して直球でない文化への理解が深まるのは確か。全く実用的ではない言語も、研究熱心なトニーさんは、例えば蟻の研究している人がいたとして、それと同じなんだと思う。

多くの日本人の読者は単一単言語の環境で育っているはずなので、不思議に思うかもしれない。でもここまでメディアや教育が英語英語と詠っていて、強迫観念かのように「英語話せなきゃ」となってる中、この本にはたくさん「正しい」メッセージが散りばめられていると思う。固定観念なしに、もっとみんなが自由に他者への興味がわいて、その中の1つとしていろんな言語があっていいし、文化を学ぶツールがあっていいと思う。

「こんなにいろんな言語学んでも実用性がなさそう」とレビューで書いてる人も結構いたけど、私は自分が学んだこと触れたことは全て教養として身に付くので、何も無駄なことはないと思うし、そんな目先の損得だけで物事を知るということに行動を見出さなくてもいいと思う。もっと気軽にいろんな言語や文化に触れられるようになると、絶対視野が広がって自分と違う人に寛容になれる。それは私自身が身を持って体験してきたので断言できる。