女の子ものがたり西原理恵子

♡2016年観た映画41作目♡
ジャンルヒューマン、自伝
媒体 Hulu

posted with amazlet at 17.01.23

ポニーキャニオン (2010-03-03)
売り上げランキング: 81,668

Amazon.co.jpで詳細を見る

マンガ「毎日かあさん」や高須クリニック院長のの高須先生のパートナーとして有名な西原理恵子さんの自伝的映画。四国の田舎暮らしだった少女時代の話で、半分は実話らしい。

教養やお金があるないを、都会対田舎と限定するのは浅はか。それはわかっているんだけど、少なくとも西原さんが育った田舎では、貧乏で子沢山な家族で親も若くで子供産んでっていう街では、女の子の生きる道は男に頼るか、夜の仕事するか、すごく狭まれていた。親も子供も若い男も女も、教養や道徳に疎く、ヤンキーだらけだったり、親も子供をビシバシ叩いてたら、なんだかすごく悲しかった。でもそれって万国共通で、教育を受けてない若い男女が沢山子供作って、でも自分達もワーキングプアとか心が安定してなかったり、愛情の育て方をしらなくて、悪いスパイラルから抜け出せない。

私も田舎出身で、中学は特にヤンキーがいっぱいいると有名なところだったんだけど、金持ちも貧乏？も老夫婦も若夫婦もその子供もたくさんいてどちらかに偏ってたわけではないかも。でもすぐ妊娠してしまった子や高校行かずに、あるいは中退してお水の世界行ったりする子もちらほらいた。私の知らないヤクザとかそういう世界に足を踏み入れた人もいるらしい。。

子供の立場なんかで考えるとやるせないなぁって悲しくなった。物凄く明るく前向きに、あまりドロドロしないように描かれていたけど、実際はもっと大変だと思う。親も子供を殴り、その子供もまた大きくなって子供や女性を殴る。貧困だけが理由ではないけど、自分よりも弱い者を虐めるというのが当たり前にあるような世界観だった。頭の良い子や勘の鋭い子はどんどん逃げていくしね。

こう考えるといくら貧富の差や教育の差があると言われている大都会でも、逃げ場があるだけで、救われるなと思う。

この映画の趣旨じゃないかもしれないけど、1日も早く弱い者いじめをする人達がいなくなりますように。そういうのは学校のイジメも含めてもう傷害罪で捕まえるしかないと思う。あとは長期で教育、かな。。

全然関係ないけど、主人公の少女時代の子役がみんな綺麗過ぎた。もっと普通な感じの子を選定してた方がリアリティ増したんじゃないかなと思った。ちとミスキャストかな笑

少し悲しいお話でだった。西原さんも都会に出て来てよかった。