過剰な二人 - 本と映画の記録

♡2016年読んだ本3冊目♡

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見城徹林真理子
講談社
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やる気が出るような内容が読みたくて、前から気になっていたこの本を読んでみた。正直話題の人が書いたエッセイとか対談本ってなんだか緩い感じがしたり、「どうせ流行で売り切りたいんでしょー」って変な偏見があって苦手だったんだけど、今年はそういうの取っ払って、その時の気分でいろんなジャンルの本を「素直に」読んでみることにしてる。素直ってきっと大事。

それぞれ作家と編集長という分野での最前線を歩んできた二人だからこそ、過激な発言にも説得力が増すのだと思う。出会いから決別、そしてまた再会に至るまではそこまで詳しくは書かれていなかったんだけど（そこらへんは2ちゃんなりに載ってそうなので個人的にはどうでもいい）、若い頃の仕事の話や、人生に置ける「運」や「努力」といった、いい意味で泥臭い経験の話がたくさん散りばめられていた。過剰なのに上から言い聞かせるような文言じゃない。やっぱり二人共「大好きなことを仕事にしている」ところに厳しい言葉や経験の中にもポジティブさが湧き出てるような気がした。好きなことを仕事にしてない人って、「耐えればいい」と思ってるのでどの苦労体験を語らせても「しょうがない」と自分の苦労の全肯定って終わっちゃうんだよね。この二人にはそれがなかった。苦労して辛い場面の話でも、大好きな仕事だからこそ所々ワクワク感を見つけ出せてるし、そういった発見に対しての感謝やそれに浸るフワフワ感に満ち溢れてた。こういう大人が増えれば、もっともっと芯があって強くて、それでも優しい社会になれそうな気がした。私もそういう人になりたいと素直にそう思った。