すべての男は消耗品である。Vol.1 村上龍
♡今年読んだ本36冊目♡
ジャンル エッセイ
媒体 Kindle Unlimited
すべての男は消耗品である。VOL.1: 1984年8月~1987年6月 バブル前夜
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村上龍電子本製作所/G2010 (2014-06-16)
売り上げランキング: 21,012
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今年はまっているエッセイというジャンル。この本も率直に、すっごい良かった!!村上龍といえば、13歳のハローワークという子供向けのキャリア本と、カンブリア宮殿というビジネス番組の司会としては知ってたけど、小説家って認識が私にはあんまりなかった(すみません)。さらにはエッセイも書いてると知ってびっくり。全くイメージがなかったし、「村上龍さんって男について、女について、こんなこと考えてるんだぁ」と独特な視点や学びが多くてすごく面白かった。
自身の経験からなのか、小説家の先輩の影響なのか、「女性は強い」と信じているところ、そう思っているところがなんか良かった。私は女性がそこまで強いという確信はまだないのだけど、読了して少し龍さんよりの考えになったかも。すごい勉強になった。。。
男とは、女とは、って普遍的なテーマだなと改めて。。この本が30年前に書かれたってことがすごい。。そんな前の文章なのに、こんなにも心に響くって、本当永遠だな。
このシリーズ全部読みたい♪(^o^)
・(別れ話を持ち出されて) 泣きながら 、 「おいしいっ 」とステ ーキを食べる女達は 、あっという間に主君の死を受け入れ 、他の男に走るはずなのだ 。(中略)そんな女は多情なのではない 。きっと 、そのつど 、男をきっちりと愛するのだ 。子供もしっかりと愛する 。女房を次々と変え 、そのつど子供を産ませ 、かつその子供を立派に育てるという無名の男はあまり聞かない 。
・どんなに偉くなっても 、みんな 、男には 、最下級の娼婦を買う可能性がある 。そんな恐ろしく寂しい夜があるものだ 。
・他人のことは放っといて 、ただひたすら自分の快楽を追求する 、これが人類が平和であるための 、唯一の道なのだ 。説教を始めた瞬間に 、人はみな鈴木健二になってしまう 。説教は 、醜い 。
・だが 、プライドだけがドラマを作ってくれるのだ 。また 、絶望した時に発狂から救ってくれるのは 、友人でもカウンセラ ーでもなく 、プライドである 。プライドを保とうとした自分の思い出だけが頼りとなる 。
『赤い殺意 』から 『楢山節考 』に至るまで今村昌平の映画に流れているのは 、男の論理を越えた女のエネルギ ーである 。 『蜘蛛の巣城 』の山田五十鈴 、 『羅生門 』の京マチ子 、そして 『乱 』の原田三枝子 、黒澤もまた然りだ 。映画だけではない 。中上健次が描く南紀の女のすごさを見よ 。
・男を死なせたり捨てたりしては 、次々と変えて 、父親のちがう子を何人も産み 、かつしっかり育ててしまうような女がたまにいるが 、そんな女こそ 、まさに女の中の女だという気がする 。
・オスにとって大切なのは 、外へ向かう意志 、変化への意志表示と参加である 。メスと違って 、オレ達は常になにか関係性のようなものを変化させたいと思っているのだ 。それは 、ある時は革命だったり 、出世だったり 、立候補だったり 、愛人契約だったり 、ダイエットだったり 、なわばりの拡張だったりする 。
・暗く本質的なテーマだが生命を与えてくれるような本
大島渚 『愛のコリ ーダ 』
今村昌平 『赤い殺意 』
檀一雄 『火宅の人 』
渡辺和博 『金魂巻 』
カ ール ・セ ーガン『コンタクト 』
・ケン ・フォレットの特色は何といっても 「女 」がよく書けている。
『針の眼 』、 『獅子とともに横たわれ 』
・究極の男と愛人を描いた本
『針の眼 』、 『獅子とともに横たわれ 』
・究極の男と愛人を描いた本
デビット・リンチ 『ブル ー ・ヴェルヴェット 』
・文化人類学の指摘を待つまでもなく 、贈与は脅迫である 。
・知性とは情報 (インテリジェンス )ということだ 。
・オレの知ってるある女は 、あまりに感じすぎる自分が恐ろしいと 、尼寺へ行ってしまった 。
・言葉メモ
ニンファマニア、テーゼ、ファシズム、メランコリー、屈託のない明るさ、エトランジェ、愚鈍、