アリスのままで

 ♡2016年観た映画16作目♡

ジャンル　ヒューマン

舞台　ニューヨーク

アリスのままで [DVD]

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ポニーキャニオン (2016-01-06)
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宣伝がよく流れてて気になったので借りて観た。

 

若年性アルツファイマーにかかってしまった言語学者、アリスとその家族の話。運命のいたずらなのか、人一倍学ぶことに没頭するような彼女が、記憶の障害を持ち、人とのコミュニケーションが取れなくなってしまう。自分のキャリアを築きながらも介護を続ける旦那さんや、子供達にも遺伝してしまうことへの罪を感じてしまうアリスの姿がとても痛々しかった。皮肉にも、こんなに優秀で頭の良い人が、学習に置いてすごく重要なポイントとなる記憶というものを失うなんて、、と。

 

映画の中のお医者さんの話だと、IQが高ければ高い程（というものなのか、知的生産をするような職業に就いている人？）病気の進行が早いとのこと。。

 

ピエロがお前を嘲笑うのレビューでも書いた通り、人の定義って脳なのか物体なのか、本当に不思議である。肉体も捨てたくないけど、結局は脳だよな・・・とか思ったり。

 

闘病中も自分が忘れないようにいろいろ工夫をしていくアリスに心を打たれるけど、最後までしっかり観て本当に良かった。自分や自分の家族がそうなったらどうしよう、どういう気持ちだろうと感情移入しながら観た。私はアリスの出した決断はしないだろうけど、例えば記憶する工夫を編み出したりすることは積極的にやりそうだなぁ。どこまで精神力がついてこれるかだけど、自分に対してのビデオレターとかすごく斬新なアイディアだなって思った。読んでいるところをハイライトしながら読むとか（途中で記憶が飛ぶのでどこを読んだかわからなくなるのを防ぐため）。

 

生死に関わる話って、家族や友人みんながいろんなことを深く考えるきっかけができる。事が起きてからじゃなくても、こうやっていろんな人のストーリー（もちろんSFなんかも含め）を疑似体験できるところが、読書や映画鑑賞の醍醐味。そういうところが一番好きかもなぁ。（逆にハラハラドキドキしたいというモチベーションで観たり読んだりすることは少ないかも）

 

良い映画だった。